2018年 11月 04日
映画「人生フルーツ」 |
今日の午前中は村の水道施設の掃除があり、参加しました。村の方は掃除の手順がよくわかっており、てきぱき仕事をされます。私は何をしてよいかさっぱりわからず、まごまごしましたが、砂を入れたバケツを受け取って砂を捨てる作業を手伝うことにしました。普段はあまり使わない筋肉を使う作業をし、気持ち良く体を使うことが出来ました。
智頭宿
しかし、映画を観終わって、食事をして帰ろうと思ったのですが、暗くなった午後6時には外食できる店が開いていないのには驚きました。ここは外食して夜遊びする、又は夜に仕事をし続けて外食をするということが無い世界なのだと知りました。そんな夜に外で活動するということは、「人生フルーツ」とは真逆の世界ですからね。
映画「人生フルーツ」
「人生フルーツ」は、建築家津端修一さん90歳と英子さん87歳ご夫婦の日常生活を映したドキュメンタリー映画です。
「風が吹けば、枯れ葉が落ちる。 枯れ葉が落ちれば、土が肥える。 土が肥えれば、果実が実る。 こつこつ、ゆっくり。 人生、フルーツ。」
90歳の津端さんに、ある精神科のクリニックから仕事が来ます。「経済効率優先の社会で、精神的に病んでしまった人がたくさんここに来ます。こんな人たちに人としての心を取り戻せる空間を設計してほしい」と。
そんな設計図を書き終えて、「クリニックが完成したら、見に行きたいね」と会話していたお二人。ところが、津端さんが草取りをした後、昼寝をして、そのまま修一さんは亡くなられてしまいました。もっと長生きされる映画とばかり思っていた私にはショックでした。修一さんの最後の姿まで映画に映されていましたから。そして、一人になられた英子さんのその後の日常生活へと映画は続きます。
こつこつゆっくり、肥えた土になれば、豊かな実りがあります。そんな豊かさを後世に引き継ぎたい。そういう映画でした。
by good_natsume
| 2018-11-04 22:51
| 山小屋生活