2018年 08月 09日
アドラー心理学 30 信頼関係を築く |
私が最も尊敬している先生は、中学3年生のときの担任山本先生だ。私は山本先生から数学、音楽、技術家庭の3科目を教えてもらった。数学の授業では、2次元のグラフ(直線、放物線等)を教えてもらいながら、3次元や4次元空間のことが思い浮かんだ。私は山本先生によって数学に目覚め、私が数学の教師になったのも、山本先生の影響が大きい。音楽の授業では、よくクラシック音楽を聴かせてもらった。山本先生によって音楽に目覚めた友達もいる。また、技術家庭の授業も、もの作りについて、目を輝かせて先生の話を聴いたものだ。
ある時、私は友達5人と木造校舎(地面だったかもしれない?)に五寸釘を突き刺す遊びをして、校長室に呼ばれて校長先生から叱られたことがあった。校長室を出た後、山本先生は追い打ちをかけるような叱り方はなさらなかった。むしろニコニコしながら、「2度とこういうイタズラはしないだろう。君たちを信頼しているよ」という態度だった。もちろん、同じような悪ふざけは、もうしなかった。
私は山本先生から叱られたことがない。数学の宿題をやらなかったことがあった。山本先生は教室の中を巡回して、宿題ノートを点検してまわった。そして、私のノートは見ずに黙って通り過ぎた。ああ、助かったと私は思った。今から思うと、宿題をやっていなかったのは私だけではなかったかもしれない。山本先生には、叱るというスタンスがなかったのだろう。
生徒に話す必要があれば、山本先生は親しみを込めて1対1で話をされた。そして、先生の話はよく理解できた。
間違いをわからせるためには、親しみのある話し合いをすればよい。大切なのは、それが出来る信頼関係を築くことだ。
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by good_natsume
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