2010年 04月 21日
葛飾北斎「月見る虎図」 |
4月17日に放送された「美の巨人たち」、そこで紹介された葛飾北斎の肉筆画「月見る虎図」です。
うっとりと月に見とれている虎の表情は、なんと優しく素敵なんでしょう。鋭く尖った虎の爪と対照的です。虎は宇宙と一体になっているのでしょうか。そして、それは葛飾北斎自身の心境なのでしょうか。葛飾北斎が亡くなられる5年前、85歳の作品だそうです。
北斎は75歳のとき、富嶽百景の後書きで「私は6歳からものの形を写生する癖があり、50歳の頃から本格的に数々の作品を発表してきたが、70歳より前は取るに足るようなものはなかった。」と、言っています。富嶽百景はその70歳位を過ぎてから描いたものです。そして後書きは続けて「今後歳を重ねるほど、自分の絵はうまくなり、百何十歳になる頃には、一点一画が生きているようになるだろう」と書いています。
番組「美の巨人たち」を見て、葛飾北斎のパワーある老境に感心しました。
うっとりと月に見とれている虎の表情は、なんと優しく素敵なんでしょう。鋭く尖った虎の爪と対照的です。虎は宇宙と一体になっているのでしょうか。そして、それは葛飾北斎自身の心境なのでしょうか。葛飾北斎が亡くなられる5年前、85歳の作品だそうです。
北斎は75歳のとき、富嶽百景の後書きで「私は6歳からものの形を写生する癖があり、50歳の頃から本格的に数々の作品を発表してきたが、70歳より前は取るに足るようなものはなかった。」と、言っています。富嶽百景はその70歳位を過ぎてから描いたものです。そして後書きは続けて「今後歳を重ねるほど、自分の絵はうまくなり、百何十歳になる頃には、一点一画が生きているようになるだろう」と書いています。
番組「美の巨人たち」を見て、葛飾北斎のパワーある老境に感心しました。
by good_natsume
| 2010-04-21 20:24
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