2017年 03月 28日
ドルズィン・リンポチェを見送りに |
私は仏教や瞑想のことはよくわからないのですが、この世に人間として生まれることは奇跡的なことです。そして、戦争とか飢餓に苦しむことなく、平和に暮らせていることも奇跡です。世界では今だに戦争や飢餓がありますし、この平和な日本でも借金地獄や人間関係の地獄の真っ只中にいる人もいます。また、原発の事故で、今も避難している人々や病気に苦しんでいるいる方もおられます。
そんなことを考えれば、私たち夫婦は平和です。子供たちや孫たちに恵まれ、70歳を過ぎてもまあまあ健康で、食べるに困ることもありません。こんなことも奇跡的です。あとは自分がどれだけ善行を積めるかだけが課題です。
瞑想会に参加された方々は、それぞれ違った人生を生きておられるのですが、苦しみを背負っておられた方も瞑想会で奇跡に気づかれて、善行を積もうと決心され、軽やかな顔に変身されたと妻が話していました。
ドルズィン・リンポチェさんは、誰とも分け隔てなく気さくに接しられ、丁寧に仏教を説かれ、また自身が厳しい修行をされていることが感じられたと妻が言いました。「あなたも会えばきっと元気をもらえるわよ」と。
空港にはアドラー心理学の指導者野田俊作先生やアドラーの仲間たちが数人見送りに来ていました。私もドルズィン・リンポチェさんと握手をしましたが、とても温かな手でした。私が「サンキュー、ありがとう」と言うと、じっと私を見つめながら「サンキュー、ありがとう」と返されました。
by good_natsume
| 2017-03-28 21:06
| 林住期