2016年 08月 30日
へびの鳴き声? |
やっと全体がきれいになったと思ったら、もうあちこちで草が伸び始めている。山小屋生活の仕事の多くは草刈りだ。
野菜の周囲の草を刈っていたら、マリーゴールドの花の茂みで「キュー、キュー‥‥。」という鳴き声がした。カエルのような鳴き声に聞こえるが、カエルではないようにも聞こえる。私の手と鎌は少しづつマリーゴールドに近づいた。それでも「キュー、キュー‥‥。」と鳴く。こんなに近寄るとたいていの生き物は逃げるし、鳴き止むはずだ。それでも鳴くのは不自然なことだし、有り得ないことだ。そこで私は異変に気がつかねばならないのだが、なにしろ私の感覚は鈍くなっている。私は気にせず、草を刈り続けていた。
そして、マリーゴールドに手が届くという時に、へびがするすると逃げていった。私はドキッとした。
私は考えた。もしかして、へびは私を威嚇していたのか?マムシでなくてよかったと私は思った。夏の終わりのこの時期がマムシが一番恐い時期だ。十分に注意して草刈りをせねばならないと改めて思った。
山小屋に戻り、私はインターネットでへびの鳴き声について調べた。へびは鳴かないと書いてあった。するとあの鳴き声の正体はなんだ?一部のブログに呼吸器に障害をもったへびが「キュー、キュー」と鳴くと書いていたが、それはどうかな?
もしかして、へびがカエルを呑み込み、カエルが助けてくれと、「キュー、キュー‥‥。」と鳴いていたのではないだろうかと、私は推理した。威嚇の声というよりも、助けてほしいという哀れな鳴き声だったような気がしてならない。そこで、インターネットで「へびに呑み込まれたカエルの鳴き声」で検索してみた。するとまさにへびがカエルを呑み込んでいる映像があった。あの鳴き声と同じだ。
もしかしたら、私の草刈りでカエルが助かったのかもしれない?確かめたわけではないので、それはわからない?
by good_natsume
| 2016-08-30 21:02
| 山小屋生活